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判例学習その2

LS時代における判例学習に関する私の現時点での私見

1.未修者(1年目)については、百選などの判例集でよいのではないか。
→その段階では科目の全体像、論点を把握することが優先だから(物理的時間の関係)。

2.とは言っても、未修者についても、1年目から著名な判例については、原文を読むことか強く求められるし、LS側も読めるように指導する必要がある。
→2年次の演習科目等に備えて。

3.これから必要な判例解説書には、判決要旨を引用する必要はなく(原文は各自取り寄せることが大前提)、判例の事案と判決文の論理構造を丁寧に解説した解説書ではないか。
→最近出版されているLS用の教材をいくつか読んでいるが、判決文が引用されている理由がよくわからない。しかも、そういう本に限って、「判決は原文に当たること」なんぞ書いてある。下手に引用してページ数を稼ぐ必要がどこにあるのか、と思う。

百選の「解説」は、本来、「最高裁は何と言っているのか」ということを解説することに重点が置かれていたはずだが、気がついたら論点解説(判例解説と論点解説は異なる)や、外国の議論紹介、または単なる自説展開になっていたりして困ることも。ただ、全ての解説が悪いというわけではない。時には驚くべき程優れた解説もある。
by meronpanss | 2004-06-18 03:11
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