みなさま、おはようございます。
「関西刑法学の課題」は私が日頃思っていたことを、とりとめもなく書きました。 また、shoyaさんのblogの「『絶滅』する学説?」という記事で、ご紹介を頂きました。 「関西刑法学は重大な危機」を迎えているというのは、いささか過激な表現だったかもしれません。刑法専攻でもない私が、このようなことを書いたのはいささか生意気と思われる方もいらっしゃったと思います。繰り返しますが、これは関西刑法学の理論に致命的な問題があるとかという問題ではありません。 それでも、予断を許さない状況であることは、やはり変わりないと思っています。特に、最近は刑事法分野の立法がさかんですから、まっとうな解釈論を、論文を通じて地道に展開するよりも、いかにして立法に食い込むかが自説の普及になると言う事態が一部であるような気がします。 (実は民事法分野も同じです。新会社法の立法は解釈の美しさではなく、いかにして立法に食い込めたかが学者間の格差を生んでいます) 私としては、関東の刑法学と関西の刑法学における議論がより進んでいって欲しいと思います(昔はあったようです。今は知りません)。他の人はどう思っているか分かりませんが、異なった学説が対話・議論をすることが、その学問の発展につながると思っています。反対説を知ること、反対説からの指摘を知ることを通じて、実は自説の理解を深めると「私は」思っています(これは私の少数説でしょうか)。 その意味で、「関西刑法学の危機」というのは、「刑法学の危機」でもあると思っています。
by meronpanss
| 2006-09-04 07:50
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