東北LSでの話。
実務刑事法の予習課題と留意点(東北大学法科大学院ホームページより) http://www.law.tohoku.ac.jp/lawschool/undergraduate/050328-keijiho.html 判例の学び方について、以下の記述がある。 「判例の検討に当たっては、その前提として、判決(決定)そのもの(判例百選など要約されたものではない)を読まなければなりません。裁判書を読むことに慣れていない人にとっては、全文を読み通すこと自体、困難かもしれませんが、実務法曹としての基本的な能力を養うには、何よりも、多くの判例を繰り返して読み、事実関係を整理・把握したうえで、そこに含まれる法律上・事実上の問題点を見つけ、裁判所がなぜそのような判断に至ったのか、自分で考える、という作業を、積み重ねることが欠かせないと私たちは考えています」 いま、あるところで、判例の学び方についてが議論になっている。色々意見はあろうが、判例は全文を熟読した上で、検討することが必要であろう。その意味で、学部や資格試験での勉強で広く行われてきた、百選などの判例集だけで済ます、という学び方は判例の学び方としては、実に不十分だったように思える(今は、判例集すら読んでいない人もいる)。 もちろん、知っておくべき全ての判例全てを全文で検討することは、時間的に不可である。検討に値する判例について、全文で検討することが必要なのだろう。その取捨選択が難しいのだが。
by meronpanss
| 2005-03-29 11:59
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