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「一般社団・財団法人法」でも長い?

トラックバック頂いた感謝。

ボツネタ効果!(法人法改正・補足)(民法教員のタテマエ? 2nd ed.より)
http://mimpo.jugem.jp/?eid=919

私の略称提案も紹介されている。
が、
「レジュメのスペースを考えると^^;「一般法人法」くらい短くしてほしいです」
とのご提案が。確かに「一般社団・財団法人法」でも長い。「一般法人法」でもいいかなと思ってきました。
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by meronpanss | 2006-05-28 18:30

一般社団・財団法人法成立

「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律案」(一般社団・財団法人法※)
「公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律案」
「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律及び公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案」
が成立した。

これにより、民法から法人に関する規定がほとんど削除される。また、民法内の条文の移転もあるので、十分な注意が必要である。

ニュース記事
公益法人改革関連法が成立 08年に全面施行(asahi-com。朝日新聞)
http://www.asahi.com/politics/update/0526/007.html

参考blog
「法人」関連改正は成立しそうですね(民法教員のタテマエ? 2nd ed.)
http://mimpo.jugem.jp/?eid=918

[LAW]一般社団・財団法人法等成立(Chez KUBO-the mobile worker)
http://hilaw.air-nifty.com/chez_kubomobile/2006/05/law_a87b.html

※は、勝手に私がつけた略称である。だが、偶然にもこちらの先生も同じ略称をお使いであった。この略称が普及することを(密かに)期待している。それにしても、この法律制定によって全ての民法総則のテキスト書き換えである。先生方は大変だなあ(他人事)。
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by meronpanss | 2006-05-27 22:33

失敗した犯罪者

昨日のことであるが、LS内で刑事弁護を専門にする弁護士先生の講演会があった。
その中で印象的な言葉は、「これまでの実務経験の中で、弁護に値しない被疑者・被告人はいなかった」というものであった。
一般市民が抱く「何であんな人を弁護するんだ」という疑問への間接的な回答である。

被疑者・被告人がやったことは確かに悪い(事案によっては、「やっていない」場合もある)。場合によっては重大な法益侵害がある。被害者も存在する。
しかし、今、被疑者・被告人となっているのは、犯罪が失敗したためである。
(ここで言う、犯罪の失敗とは未遂犯のことではない。捜査当局に発覚し摘発されれば、「失敗」なのである)。
すなわち、我々が認識している犯罪者とは、全てが全て「失敗した犯罪者」なのである。
そう考えると、犯罪者を100パーセント憎めないのかも知れない(もちろん、自分が直接被害者となれば、こんなことは言えないだろうが)。

世の中には、「悪」として表面化していないケースが多々ある。そう、いわゆる「完全犯罪者」の存在である。
神の目から見た場合、「悪」として認識されるべき人間が、社会上、「悪」と認識されていない場合は多々ある。
そのような人たちが、捜査当局の手をうまくすり抜けて、平然と日常生活を送っている。「悪いやつほどよく眠る」という言葉はそれを見事に表している。

本当の「悪」は何なのか。法律家を目指す我々にとっては、常に考えなければならない。
目先のスケープゴートを叩くだけでは、物事を本質を見失うように思えるのである。
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by meronpanss | 2006-05-27 20:24

解釈の複数可能性

この前、松宮先生のblogのコメントとして「法解釈手法・私の視点」を書いた。

先生と私の違いは、どの部分にウエイトを置くかの違いだと思う。私は「解釈の複数可能性」にウエイトを置いている。もちろん、全ての主張を認めるのではない。明らかに成り立たない説は捨象されるべきである。

私が「解釈の複数可能性」にこだわるのは、法律学の性質上、そうならざるを得ないからである。立法者は、法の文言に、ある程度の「幅」をもたせているような気がするのである。そう、「答えはかくあるべき」と考えているとは限らないように思えるのである。欠陥と言えば欠陥だが、あらゆる事態に対処するという意味では、人間の知恵でもある。

また、「絶対的真理」というものを発見していく過程では、どうしても主観が入らざるを得ないのではないか。時代背景、価値判断、結論の妥当性などである。時代をどう捉えるか、妥当な結論は何かなど全て主観である。そう考えると、「答えは1つ。あとは全て誤り」と言うのは躊躇を覚えてしまうのである。

そういう限界がある以上、解釈の複数可能性を認めて、みんなで自由に議論していくのが法律学のあるべき姿だと、私は思っている。そして、自由な議論こそが、法律学の発展に寄与しているのではないか。「カリスマ」「権威」が現れて、それにみんなが従うという姿勢は、決して正しくないと思っている。
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by meronpanss | 2006-05-26 14:59

事実無根

正気塾:爆笑問題の太田光さんに抗議文 事実無根の発言で(MSN-Mainichi INTERACTIVE)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060526k0000e040033000c.html

太田光氏を尊敬する私としては、何ともやるせないニュースである。気の毒、としか言いようがない。
せめて、内容を確認してから、抗議してほしいものである。

一番悪いのは、事実無根の内容を書き込んだ者であるが。
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by meronpanss | 2006-05-26 14:11

早速見てみたが

新司法試験論文式試験(刑事系科目)
http://www.moj.go.jp/SHIKEN/SHINSHIHOU/shin02-13-06.pdf

刑事訴訟法について。
またまた逮捕に伴う捜索・差し押さえ(刑訴220条。憲法35条)が出たようである。
実はこの論点、ここ数年の司法試験で頻出の論点である。なぜ、こうも出るのだろうか。

平成17年度第1問
 警察官Aは,覚せい剤の密売人と目される甲を覚せい剤譲渡の被疑者として通常逮捕し,その際,甲が持っていた携帯電話を,そのメモリーの内容を確認することなく差し押さえた。その上で,Aが,無令状で,甲の携帯電話を操作して,そのメモリーの内容を精査したところ,同携帯電話のメモリー内に覚せい剤の仕入先と思われる人物からの受信電子メールが保存されており,同メールに,翌日の某所における覚せい剤売買の約束と思われる記載があった。
 そこで,Aが,同メールに記載された日時に待ち合わせ場所に赴いたところ,乙が近づいてきたので,Aは,乙に対して,甲を名のった上で「約束の物は持ってきてくれましたか。」と言った。すると,乙は,Aを甲と誤認して,覚せい剤を差し出したので,Aは,乙を覚せい剤所持の容疑で現行犯逮捕した。
 以上のAの行為は,適法か。

平成16年度第1問
 警察官は,被疑者甲及び乙について,Aをナイフで脅迫し現金を奪った旨の強盗の被疑事実により逮捕状の発付を得た。
 1  警察官は,甲を逮捕するためその自宅に赴いたが,甲は不在であり,同居している甲の妻から,間もなく甲は帰宅すると聞いた。そこで,警察官は,妻に逮捕状を示した上,甲宅内を捜索し,甲の居室でナイフを発見し,差し押さえた。この捜索差押えは適法か。
 2  警察官は,乙の勤務先において逮捕状を示して乙を逮捕し,その場で,乙が使用していた机の引き出し内部を捜索したところ,覚せい剤が入った小袋を発見した。警察官はこれを押収することができるか。

しかし、この論点、実はくせものなのである。
緊急処分説と相当性説の対立があり、学説上は緊急処分説が多数説である。
ところが、判例の立場はそうではない。
最(大)判S36.6.7(百選A4事件)LEX/DB27681118
は以下のように示していることには、注意すべきであろう。
「(憲法)三五条が右の如く捜索、押収につき令状主義の例外を認めているのは、この場合には、令状によることなくその逮捕に関連して必要な捜索、押収等の強制処分を行なうことを認めても、人権の保障上格別の弊害もなく、且つ、捜査上の便益にも適なうことが考慮されたによるものと解されるのであつて、刑訴二二〇条が被疑者を緊急逮捕する場合において必要があるときは、逮捕の現場で捜索、差押等をすることができるものとし、且つ、これらの処分をするには令状を必要としない旨を規定するのは、緊急逮捕の場合について憲法三五条の趣旨を具体的に明確化したものに外ならない」
→とても、緊急処分説とは言えないであろう。

なお、この点については、池田修=前田雅英『刑事訴訟法講義』(東京大学出版会、2004年)143頁の説明が丁寧である。
「憲法35条は、被疑者を逮捕する場合には令状によらないで捜索・差押えすることを認めている。令状主義の例外である。これを受けた刑訴法は、令状なしでの捜索・差押えを例外的に認めている。具体的には、被疑者を逮捕する場合に必要があるときは、令状なしで人の住居等に立ち入って被疑者を捜索することができ、また、逮捕の現場では、令状なしで証拠の捜索・差し押さえをすることができる(法220Ⅰ・Ⅲ)。ただし、緊急逮捕の場合に、逮捕現場で差押えをしたが逮捕状が得られなかったときは、差押物を直ちに還付しなければならない(法220条Ⅱ)
 このような場合には、令状によることなくその逮捕に関連して必要な捜索・押収等の強制処分を認めても、人権上格別の弊害はなく、捜査上の便益にも適うことが考慮されたものといえよう(最大判昭36・6・7集15・6・915)」
※強調、下線部はGakによる。
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by meronpanss | 2006-05-24 15:35

早速

アップされた。

平成18年新司法試験試験問題(法務省ホームページより)
http://www.moj.go.jp/SHIKEN/SHINSHIHOU/shin02-13.html
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by meronpanss | 2006-05-24 15:04

耳が痛いなあ

「会社法であそぼ」再び

各法のバランス(会社法であそぼ)
http://blog.livedoor.jp/masami_hadama/archives/50819894.html

各科目のバランスという視点は、実は忘れがちである。
従来の法学部で忘れられていたのは、各科目のバランス。法学部では、1科目でもマスターすれば立派だったのかも知れないが、法科大学院・新司法試験では、そうはいかない。1科目マスターしてもダメで、各科目バランスの良い習得が求められる。択一7科目、論文3系統+選択(8科目)という新司法試験の「しくみ」に着目すれば、そうならざるをえない。
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by meronpanss | 2006-05-24 11:17

予想外の返信

著名blogからコメント返しされていた。感謝。

判例・通説(会社法であそぼ)
http://blog.livedoor.jp/masami_hadama/archives/50817876.html

判例と通説の関係について、葉玉先生(肩書きに迷うが、受験生にとっては「先生」であろう)が解説されている。

葉玉先生の趣旨は、「少数異端説にむやみに飛びつくな」というものであろう。その点について、私は十二分に理解しているつもりである(前回の「葉玉理論に学ぶ」は、葉玉理論を肯定的に書いたつもりであるが)。

どちらにせよ、参考になるので、「会社法であそぼ」の「判例・通説」、「法学教育」は是非とも読んでいただきたい。
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by meronpanss | 2006-05-23 14:02

桜塚やっくんもびっくり

するようなニュース

「授業わからん」中学の窓22枚割る 3女子生徒を逮捕・補導 住吉区(Yahoo!ニュース。産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060522-00000030-san-soci

※ところで、先週の土曜日、「エンタの神様」で桜塚やっくんを見る。あの芸風はいいと思います。スケバンの格好、結構よくできていますね。化粧も上手だし。
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by meronpanss | 2006-05-22 18:35