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刑事訴訟法に関する新連載

こういう連載が始まるらしい。

刑事訴訟法新連載のお知らせ「疑問解消:刑事訴訟法」
大阪大学法科大学院 水谷規男教授(日本評論社ホームページから)
http://www.nippyo.co.jp/maga_housemi/gimon_kaisyou_keiso/index1.html

質問・疑問をe-mailで受け付けるとのこと。
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by meronpanss | 2005-10-31 01:47

別件逮捕に関して

川出敏裕「別件逮捕・勾留の意味と問題点」現代刑事法5巻2号(No46・2003年)43頁以下
「(別件逮捕について)周知のとおり、従来、いわゆる別件基準説と本件基準説が対立してきた。ただ、このうち、本件基準説と総称される考え方は、必ずしもその内容が明らかではない。具体的には、何よりも、本件基準説が事態を実質的に観察するものであるといわれる場合の、その実質的な観察の中身、言い換えれば、その観察により、いかなる論理的プロセスをたどって逮捕・勾留が違法となるという結論にいたるのかが十分に示されていないことがあげられる。
 同じく本件基準説といっても、さまざまな考え方があるが、例えば、別件逮捕・勾留は、形式的に見れば別件による逮捕・勾留であるが、実質的に見れば本件による逮捕・勾留であるから、それは令状主義を潜脱するものであって違法であるという考え方は、その代表的なものであるといえよう。しかし、そこでいう「実質的」、「形式的」というのが、いったいいかなる意味なのかは、必ずしも明確にされていない。それは、別件による逮捕・勾留はそもそも存在しないということを意味するのであろうか、それとも、その存在自体は認めているのであろうか。もし、前者であるとするなら、別件による令状に基づく逮捕・勾留という形式がとられているのに、なぜ別件による身柄拘束がないといえるのか、また、後者であるとするなら、逮捕・勾留の理由とされている別件について見るかぎり、その要件が具わっているのに、本件について令状主義を潜脱する結果が生じたからといって、なぜ別件による身柄拘束そのものが違法となるのか、こういった点が明確にされていないのである。こうした問題点があったことが、本件基準説が学界において通説的地位を占めているにもかかわらず、実務上は必ずしも受け入れられてこなかった理由の一つであると思われる」
※下線・強調はGakによる

私は学部時代、刑事訴訟法の講義を聴いた。そこで、気になったのは、別件逮捕における本件基準説の考え方である。通説的地位を占めているにもかかわらず、その論理がしっくりこなかった。
色々と疑問に思っていたところ、この論文にめぐりあった。下線・強調部は学部生時代に読んで、まさに感動した部分である。
現在においても、本件基準説が「通説」であることには変わりないが、従来唱えられてきた本件基準説へは、新たな角度から疑義が唱えられている点には注視すべきであろう。

川出教授の代表作と言えば、以下。
川出敏裕『別件逮捕・勾留の研究』(東京大学出版会、1998年)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/413031162X/qid%3D1130613029/250-6869482-4944220
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by meronpanss | 2005-10-30 04:11

多いと見るか少ないと見るか

一概に言えないと思われる。

NPO活動、参加経験わずか7%・内閣府世論調査(NIKKEI NET。日経新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20051029AT1G2900V29102005.html
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by meronpanss | 2005-10-29 20:57

うがいの効果

大きいようである。外出後はうがいを忘れずに。

うがいで「風邪の発症4割減」・京大が効果証明(NIKKEI NET。日経新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20051029AT1G2802728102005.html
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by meronpanss | 2005-10-29 15:44

行政指導と抗告訴訟

抗告訴訟の対象となった事例。
ただし、判例の射程には気をつけるべきであろう。

判例
 平成17年10月25日 第三小法廷判決 平成15年(行ヒ)第320号 勧告取消請求事件
要旨:
 医療法(平成12年法律第141号による改正前のもの)30条の7の規定に基づき都道府県知事が病院を開設しようとする者に対して行う病床数削減の勧告は抗告訴訟の対象となる行政処分に当たる
http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/dc6df38c7aabdcb149256a6a00167303/9e1895a9206dda93492570a500108b81?OpenDocument
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by meronpanss | 2005-10-27 01:42

眠れぬ夜に聴く曲

最近はよく眠れない。そんなとき、部屋を暗くして、この曲を聴いています。

aiko「カブトムシ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005FQHU/qid%3D1130344458/249-6485804-7027537
定番!

aiko「三国駅」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00077DBAM/qid%3D1130344537/249-6485804-7027537
切なくなったり、考えてしまったり。。。聴き入ってしまいます。

またこんなこと書くと、某友人から「やっぱり、お前はOLか」と言われてしまいそうである。まあ、そういう要素があることは認めますが。
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by meronpanss | 2005-10-27 01:38

刑法の森に彷徨う前に

この本で全体像を知ることも一考。

山口厚『刑法』(有斐閣、2005年)
http://www.yuhikaku.co.jp/bookhtml/comesoon/00018.html
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by meronpanss | 2005-10-26 11:41

前田雅英教授・刑法総論第4版について

鋭意準備中らしい。おそらく年明け出版であろう(平成18年度前期開講に間に合うように出版するものと思われる)

「前田雅英のホームページ」のトップページ
http://www.comp.metro-u.ac.jp/~maedam/top.htm
ご覧のように、「総論教科書の改訂版は脱稿しました。校正等、鋭意作業中です」と書いてある。

刑法総論講義3版関係情報(「前田雅英のホームページ」から)
http://home.catv.ne.jp/rr/maedam/a3ed.htm

前田刑法学は、色々批判されるところはあり、かつ、私自身も納得のいかないところはある。が、それでも、前田教授の教科書は、教科書としては極めてよく出来た部類だと思っている。その意味で、第4版が出たら買ってしまうと思う。

何を隠そう、私が最初に呼んだ刑法の教科書は、前田教授のであった。「刑法を実質的に考える」という視点に、ある意味、驚きを覚えたものであった。

「妥当な結論」にウエイトを置くのが前田教授のバックグラウンドだろうか。判例・実務を支持する傾向がかなり強いのも、そこにあるような気がする。しかし、問題なのは、何が「妥当な結論」なのか、ということなのであるが。
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by meronpanss | 2005-10-25 04:36

私とお酒

 私は人とお酒を飲むことは割と好きである。
 しかし、どんな場でも好きというわけではない。割と知らない人が多くいるような場は苦手である。相手がどんな人かよく分からないので、話す内容に困ってしまうからである。初対面やあまり親しくない人と話を合わせるのはどうも苦手である。あと、歳をとってくると(まあ、これでも若いのだが)、大人数で大騒ぎするような飲み会は苦手である。飲み屋に行って、近くで大学学部生ぐらいの年齢の人たちが大騒ぎしているのを見ると、ついていけないものである。
 私が好きなのは、1対1ないし、本当に親しい人と数人で飲むことである。気兼ねのない、かといって、最低限のルールは守られる飲み会である。何でも話せるから、過ごしていて本当に楽しい時間が過ごせる。関東に戻って必ずすることは、学部時代のゼミの先生と1対1で飲むことである。
 ところで、ある人から、「Gakさんは合コンに行ったことはあるのですか?」と聞かれることがある。なにをもって合コンと言うかは分からないが、一般的定義に従えば、「行ったことがない」ということになる。
 かつて、一度経験するのも悪くないかなと思い、興味半分でその筋に詳しい人(どんな人か?)に、「一度、呼んで下さいよ」と言ってみたが、それ以来音沙汰がない。まあ、私を呼んだら「人的担保責任」(新しい概念である)を追及されるから、呼ぶことに躊躇することも頷ける限りである。今は携帯写メールという便利なものがあるので、「事前審査」が厳しくなっているようである。私ならば、事前審査で「足きり」だろう。
 では、合コンに積極的に行きたいか、と言われれば実はそうではない。なぜなら、見知らぬ人とお酒を飲んだり、食事をするのには何か躊躇を覚えたりするし、また何より、初対面の人とそれなりの話ができるかと言うと、おそらく私にはできないと思われるからである。
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by meronpanss | 2005-10-25 01:30

調査官解説と闘う

山本克己・法学教室283号79頁
「調査官解説について説明しておくと、最高裁裁判例のうち、最高裁判所判例集(民集または刑集)に掲載されたものについては、月刊誌である法曹時報(「曹時」と略)に、当該裁判例を担当した最高裁調査官の解説が公表される。そして、この解説は、年度ごとに、民事篇と刑事篇に分けて、法曹会から刊行される『最高裁判所判例解説○事△△年度』」(最判解○事篇△△年度)と略)と題する書物にまとめられる。最高裁裁判例の理解にとって、担当調査官の解説を一読することは必須であるので、図書館等で参照されたい
※強調はGakによるもの。

通学校LSのある先生が、調査官解説の重要性を説いたので、判例を調べるに当たって、調査官解説を読む人が周囲で増えてきた。調査官解説は、最高裁判例を知るのに、やはり重要のように思える。学者でそれを否定する人も(そんなに)いないだろう。

しかし、調査官解説を全く批判の対象とせずに、金科玉条のように読むのも、あまり好ましくはないだろう。ただ、一介の学部生やLS生では、調査官解説を批判的に読むことはなかなか難しいと思われる(自分を含め、学生の判例に対する疑問は、単なる思いこみであることが多い)。
そういうときこそ、法学者による判例批評の役割だろう。調査官解説の重要性を認識しつつも、調査官解説を批判的に検討することが、学者に求められていると思われる。
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by meronpanss | 2005-10-23 18:42