再度掲載します。
新司法試験考査委員(公法系科目)に対するヒアリング http://www.moj.go.jp/SHINGI/SHIHOU/060920-10.pdf 新司法試験考査委員(刑事系科目)に対するヒアリング http://www.moj.go.jp/SHINGI/SHIHOU/060920-11.pdf 新司法試験考査委員(民事系科目)に対するヒアリング http://www.moj.go.jp/SHINGI/SHIHOU/061005-4.pdf ※いずれも法務省ホームページから。 改めて読んでみましたが、やはり有益な指摘が数多くされています。 読んでいて好感が持てたのは、冷静に分析がされ、非常にバランスがとれている点です。 答案のよかった点、悪かった点どちらも書かれています。 (インターネット上では、悪かった点ばかりクローズアップされがちですが・・・) また、答案の問題点を受験生のせいだけにするのではなく、法科大学院での教育にも触れられている点が特徴です。 新司法試験答案は法科大学院の教育成果なのですから、そのようなコメントが出るのはむしろ当然であり、答案の不出来を受験生の自己責任だけに求めていないのには、極めて好感が持てます(旧試験では、受験生だけが悪いばかりの論調が目立っていたのに比べると、大きな変化です)。その意味で、法科大学院関係者にも精読が求められていると思います。 せっかくインターネットからダウンロードできるのですから、法科大学院生としてはやはり全文を読んでおきたいものです。 第三者(予備校、法科大学院)が編集したものは、都合の悪い部分はカットされる可能性はあり、試験委員のメッセージを誤解してしまう危険があります。 (例えば、予備校関係者が要約したものであれば、予備校批判の部分はカットされるか、反論付きで紹介されるでしょう) 私がコメントの詳細をここで引用しないのには、趣旨が誤って伝わってしまうことを恐れるからです。これは試験委員の「メッセージ」であり、全文を読まなければ正確な趣旨は伝わらないからです。 もちろん、このメッセージもあくまで一方当事者から発せられたものであり、批判は可能でしょう。しかし、それはそれぞれの法科大学院の先生方、予備校の先生方等にお任せしたいと考えます。
by meronpanss
| 2006-12-28 05:52
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