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靖国参拝を思う

首相靖国参拝:小泉首相、靖国神社に参拝(MSN-Mainichi INTERACTIVE。毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060815k0000e010004000c.html

憲法が定める政教分離との関係は別として(おそらく、現在の判例の基準からすれば合憲となると思われる)、
A級戦犯が合祀されている点はやはり無視できないであろう。
一部の論者が言うように、極東軍事裁判の正統性に疑義があるというのであれば、首相はそれを主張すべきできある。
しかし、小泉首相はそこまでは踏み込んではいないようである(極東軍事裁判は認めているようである)。これはアメリカへの配慮なのだろうか?

蛇足
通学校LSの憲法の試験問題は、政教分離の事例問題が出たらしい。
政教分離といえば目的効果基準(判例)であるが、試験講評によれば、「レーモンテスト」で答案を書く答案もそれなりにあったようである。
判例が目的効果基準を採用している以上、レーモンテストで答案を書く場合は、それなりの論証が必要ではないだろうか。
最終的にどの学説を採用するかは、受験者の自由であるし、学説の違いで減点されてはならない。しかし、実務家養成の法科大学院である以上、判例の基準がまず出発点とされるべきだと考える。(判例があるのに)判例を無視した答案は、減点されても仕方がないように思われる。
by meronpanss | 2006-08-15 09:45
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