評価根拠事実と評価障害事実の関係

たまには、要件事実の話。

評価根拠事実と評価障害事実は、一見両立しないように思える。しかし、具体的事実レベルで比較すれば、両立する。したがって、評価根拠事実に対する評価障害事実は、(再)抗弁として位置づけられる。以下の文献参照。

加藤新太郎編『民事訴訟法実務の基礎 解説編』(弘文堂、2004年)142頁以下
「評価根拠事実が規範的評価をプラスの方向に基礎付ける事実であるのに対し、この事実と両立するが、その評価の成立を妨げる事実、すなわち、その評価をマイナスの方向に基礎付ける事実を観念することができる。このような事実は、『評価障害事実』と呼ばれる。評価根拠事実と評価障害事実は、相互に事実として両立し、しかも、評価根拠事実による規範的評価の成立に対して、評価障害事実はその評価の成立を妨げる効果を持つから、前記主要事実説の立場に立てば、評価障害事実もまた主要事実であり、規範的評価の成立を争う側の当事者が抗弁としてその主張証明をすることになる」
※強調・アンダーラインはGakによる。

恥ずかしながら、この理屈は最近理解できたことであった。
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by meronpanss | 2006-07-02 17:58
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