法科大学院で院生と教員との距離はどうあるべきか。
正規の授業のみならず、オフィスアワーや自主ゼミなどを通じて、教員が徹底的に院生を指導したり、院生と議論することは望ましいと思える。 1つのテーマについて、院生と教員が時間を忘れて議論するのは、法科大学院でのあるべき姿だと私は考えている。 ただ、一方で教員は成績評価をする立場であり、あまり距離が近すぎるのも問題になってしまうかもしれない。 一部の院生と教員の距離が近すぎることは、第三者からみると誤解を生んでしまうかもしれない。 法科大学院では厳格な成績評価が求められていることを考えると、院生と教員には一定の緊張関係が必要であろう。これは法科大学院教員が特に律する必要があるし、院生側も常に念頭に置かなければならないだろう。 (LSでは「法曹倫理」が必修化されているが、大学院後期過程(将来、大学研究者になろうとする人たちのコース)では、「教授倫理」という科目を設置すべきだと思っている) 私自身は、専門分野に精通した研究者教員、多くの実務経験を有した実務家教員の方々と議論したり、意見交換する場が多いほうがいいと考えているし、積極的にそれをしたいと思っている。ただ、それらを通じて、周囲から下手な誤解を受けるのも困りもの。 異性間の場合は、さらに難しい課題となろう。 昨今はよかれ悪かれ、セクシャルハラスメントに敏感な社会になった。 何の下心なくても、異性の学生を研究室に呼ぶことすら、誤解を招く行動になりかねない。 かといって、過敏になりすぎて、院生を近づけない教員でも困る。 このバランスが難しいところである。
by meronpanss
| 2004-12-14 12:45
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